普段やっているガンプラのスジボリ3つの工程と5つの道具

工具

ガンプラを作り始めて慣れてきたら、改造ってしたくなってくるものです。

特にスジボリはプラ板を使用しない改造なので、道具があれば誰でもできるのが魅力的です。

しかし、スジボリのための道具はここ数年でバリエーションが豊富となり、選択肢が増えてきました。

そのバリエーションも相まって、工程も各々導き出されており、スジボリと一言で言っても、複雑に感じます。

そこで今回は、普段から実践しているスジボリの工程と使用している道具について紹介します。


ちなみになんですが、ダガーLのあっさりした外装を、スジボリによって情報量を持たせることで、スタイリッシュに仕上げています。

実践しているスジボリ3工程

最初はタガネさえあれば問題ないって思っていた時期がありました。

実際は、失敗続きでなかなかキレイなラインを引くことができませんでした。

色々情報収集してみると下準備が大切だと言うことで、面倒ながら実践したところ、かなり効果がありました。

なので、その下準備も含めて、3つの工程を紹介していきます。

1.ラインを作る

まずはキットに施すラインを決めるところからスタートです。

デザインについては、既存のキットや改造されているガンプラの写真を参考にするとよいでしょう。

どのデカールをどの位置に貼りつけるかを決めるときと同様に自分なりにルールを決めているとスタイリッシュに仕上がります。

実際にラインをキットに描くには、以下の道具を使い分けています。

ケガキ針

先端が針になっているため、針の方向を気にせずにラインを引くことができます。

なので、最初のラインを引くきっかけを作るには最適な道具です。

しかし、深く掘るほどラインが太くなってしまうので、力加減は要注意です。

普段使っているケガキ針は下記のものです。

是非、参考にしてみてください。

ディバイダー

元々は製図用に使用されている分割器なのですが、両方針になっているタイプのものがおすすめです。

なぜなら、針を伸ばしたり縮めたりすることができるので、アウトラインに沿ったスジボリができるためです。

ダガーLのフロントスカートのスジボリはディバイダーで最初にラインを作っています。

弱点としては、ディバイダーを広げられる長さに限界があるので、広い間隔でラインを作ることには向いていません。

また、スジボリするパーツが分厚いと、アウトラインに沿ってスジボリができないので要注意です。

ディバイダーを使うメリットについては、別の記事で説明しています。

デザインナイフ

模型用のデザインナイフで十分です。

刃をパーツに押し当てて、アタリをつけるために使用します。

これによって、刃の長さ分はまっすぐなラインを引くことができるようになります。

また、刃を横にして先端でけがく使い方をすることもあります。

仮に刃が切れなくなっても、すぐに交換できるのがメリットです。

スジボリにおける欠点は、ケガキ針と同様で、深く掘るほどラインが太くなってしまうことです。

よく切れるデザインナイフであれば、なんでも構いません。

もし持っていない場合は、普段から使用しているナイフを紹介しておきますので、参考にしてみてください。

2.ラインを深くする

ラインを作ったら、少しずつ深く掘っていきましょう。

深く掘る理由としては、作ったラインを整える前にブレないようにするためです。

これによって、整える際に作ったラインからはみ出ないようにします。

ケガキ針は前述の通り、ラインが太くなってしまうので、掘りたいライン幅を確保しづらくなってしまいます。

したがって、より鋭利な道具を使って、ラインを深く掘る必要があります。

スジボリヤスリ

私はGodhandから出ているスジボリヤスリ コバ を使用して、ラインを少しずつ深くしていきます。

このスジボリヤスリは先端が0.1mmと細く、ラインを深くしていくには最適な道具であると考えて使っています。

一見、目立てヤスリの形状をしているのですが、ヤスリ目は側面にしかないので、余計に削ることを防げるようになっています。

欠点としては、曲線に追従しにくいので、使い慣れる必要があります。

この商品は直販限定なので、公式サイトから確認してみてください。

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3.ラインを整える

ラインをある程度深く掘れたら、あとは底面を整えていきます。

ケガキ針やスジボリヤスリだとV字の形状をしたラインになります。

このV字を凹状にすることで、ラインをよりリアルに見せることができます。

底面を整える処理は、太いラインになるほど効果的です。

BMCタガネ

タガネは小さいノミのような形状をしており、一方向にしか削れないようになっています。

BMCタガネの幅は最小0.075mmからバリエーションが揃っており、BMCタガネのバリエーションの多さから様々なラインが作れると、人気の道具になっています。

タガネの欠点としては、紹介した他の工具に比べて高価で手に入りにくいことです。

最近は抽選販売されるようになっているので、情報を定期的に確認する必要があります。

さらに刃が折れてしまった場合、研ぐ必要があるので、別途メンテナンスツールを用意しておかないといけない点が難点です。

BMCタガネについては、研ぐサービスについてはスジボリ堂さんで受付されているので、一度スジボリ堂さんのHPで確認してみてください。

BMCタガネ 研ぎ直し
必ずお読みください。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 他の商品のご購入と同時に研ぎ直しのお申し込みをされる場合、 『他の商品を先に発送する』(別途ネコポス送料が…

あると便利な道具

ガイドテープ

引きたいラインに合わせてテープを貼り、テープに沿ってスジボリを行うために使用します。

これによって、まっすぐのラインも歪まずに作ることができます。

とはいえ、狭い場所へのスジボリのためにテープを切り出すのも手間なので、必ずしも万能とはいえません。

慣れないうちは、プラ板や不要なキットにガイドテープを貼って練習してみることをおすすめします。

スピンブレード・ビットブレード

最近はマイナスモールド(凹モールドとも言う)を施すのも、人気の改造方法となっています。

ただし、タガネだと手に入りにくい状況なので、スピンブレードやビットブレードで代用することもできます。

コスパも良いのでマイナスモールドを施す際には、是非使用してみてください。

スピンブレードとビットブレードの比較記事も執筆しております。

まとめ

3つの工程いかがだったでしょうか。

少し面倒に感じるかもしれませんが、実際にキレイにスジボリをする際には必要な工程なので、是非実践して慣れて欲しいと思います。

慣れの先に、自由自在にパネルラインを操れるあなたがいるかもしれませんよ。

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