スジボリツールを買おうとしても、高価でなかなか手をつけられずにいませんか。
また、スジボリツール探しにいつまでも時間をかけていませんか。
実はスジボリツールに手を出さなくても、スジボリすることは可能です。
なぜなら、デザインナイフでスジボリすることができるからです。
私はスジボリツールを購入するまで、デザインナイフでスジボリをしていました。
![おじさんA](https://higeomodelingworks.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/ojisan.png)
デザインナイフでスジボリってむずかしそうだな・・・
この記事では、デザインナイフでスジボリを実践する様子をお届けします。
この記事を読むことでスジボリツールを購入しなくても、スジボリを実践できるようになります。
ぜひ参考にしてみてください。
結論から言いますと、デザインナイフでスジボリすることは可能です。
スジボリツールが登場するまでのスジボリ事情
スジボリツールが登場するまでは、ケガキ針などの針を使ってスジボリが行われていました。
しかし、針にはデメリットがありました。
それは、深く彫るほど線幅が太くなってしまうことです。
これを解消するためにPカッターやデザインナイフなど、厚みが薄い刃物でスジボリされるようになってきます。
しだいにスジボリツールは、エッチングソーやBMCタガネなどに形を変え、進化してきた経緯があります。
先人たちがやってきたように、デザインナイフでスジボリすることは可能なのです。
デザインナイフでスジボリする方法
デザインナイフの刃を使って、新しく線を作る
刃を使って切るのではなく、線を入れるイメージで使用します。
新しいパターンを入れる場合には、まず刃を使って目安を入れてやることで、彫りやすくなります。
デザインナイフの背で既存のラインを彫り直す
背を使うこともできます。
背では切れにくいですが、刃に比べると既存のラインやパターンを彫り直しやすいです。
また、刃でラインを入れたあとに背を使ってラインを整えることで、キレイにスジボリしやすくなります。
いずれにしても、スジボリをするコツとしては力を入れ過ぎず、薄皮をむくように彫ることが重要です。
実際にデザインナイフでスジボリしてみた
今回はプラ板にスジボリします。
使用したプラ板はWaveのプラ板です。
紹介しているのは、目盛りがついていませんが、実際に使用するプラ板は目盛りつきです。
まずは、ガイドテープを貼ります。
使用したガイドテープはハイキューパーツのものです。
定番のガイドテープについては、別記事で紹介していますので、参考にしてください。
写真のようにスジボリを引きたい箇所に、ガイドテープを貼ります。
![](https://higeomodelingworks.com/wp-content/uploads/2021/07/img_8303-edited-scaled.jpg)
そして、デザインナイフの背を使って、力を入れずにそっとラインを引きます。
最初は刃を使って、ガイドテープに沿って線を引いておくと、より彫りやすいです。
刃を使うと当然プラに引っかかりやすいので、より力を抜いておくとやりやすいです。
使用したデザインナイフはタミヤのものです。
![](https://higeomodelingworks.com/wp-content/uploads/2021/07/img_8304-edited-scaled.jpg)
これができるだけで十分なのですが、せっかくなのでもう少しバリエーションを追加してみました。
まずは、同じ要領で線を2つ引きます。下の写真のように間を空けます。
![](https://higeomodelingworks.com/wp-content/uploads/2021/07/img_8305-1024x768.jpg)
そして、台形のラインを引きます。
これもすべて、デザインナイフでできてしまいます。
斜めのラインは上下のラインを結ぶように、フリーハンドで描きました。
斜めのラインも、ガイドテープを使っても問題ありません。
とにかく、キレイに引ければそれでよいです。
![](https://higeomodelingworks.com/wp-content/uploads/2021/07/img_8306-edited-scaled.jpg)
このように、デザインナイフだけでもスジボリできてしまいます。
機会があれば、デザインナイフだけでスジボリした作品も作ってみたいですね。
まとめ
この記事では、デザインナイフだけでスジボリできるかどうかについて、実践してみました。
実際のキットは平面だけでなく、曲面や面をまたいだラインが存在するので、そういった場合は慣れでカバーしていく必要があります。
スジボリツールであっても、力を入れすぎないコツは共通していますので、まずはデザインナイフで実力をコツコツと積み重ねてみてください。
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